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2007年10月 4日 (木)

資格者の同行協議

現在支援させていただいている現場の道路工事完成図について昨日現場代理人さんからようやく連絡がありました。


「よ~わからん!」の一言でした。



そもそも道路工事完成図とは

1.何を元に

2.どの基準で

3.何を書く

という事が全くわかっていない方が多いようです。


これは現場代理人だけでなく発注者監督員の方の多くもそのようです。


ただチェックソフトの利用法を知っている人は多いのです。
(だから余計に混乱するのですが・・・)

   

特に私が心配しているのは費用の面です。



道路工事完成図作成費は今回直工で4万円に満たない金額が計上されています。


何も知らない現場代理人は、その額で外注すれば描いてもらえると思っている方が多いのです。


もしかすると私と同業の方で「うちはその価格で描いてあげますよ」という奇特な方もいらっしゃるかもしれません。
是非、そのような方は私宛メールをお願いします。

私が依頼を受けている道路工事完成図作成をすべてお願いさせていただきますので。



実際は最低限その数倍はかかりますよ!!

というのも道路工事完成図作成にあたり施設データの入力や審査機関とのやりとりに関する部分も当然外注先が担当する事になるからです。


そんな訳でわからないまま放ってはおけないので、近々発注者監督員の所へ同行させていただく事になりました。



同行するにあたってふと思ったのですが、こういう時こそ資格者を活用いただきたいのです。

国が所管する外郭団体が認めた資格ですので、こちらの意見をきちんと尊重していただく予定です。
それと、現場代理人から直接だと言いにくい部分も多いかと思いますので。


私がなぜここで資格を持ち出したかというと

それは”根拠””担保”するからに他なりません。


工事の設計、施工にあたってはそれぞれ”指針””仕様”があります。受注者はそれに準拠し調査設計し、施工者はそれに基づき完成させます。

つまりここでいう指針仕様”根拠”となる訳です。

そして設計社(者)や施工社(者)は企業にあってはコンサルタント業建設業登録により企業能力+信頼度により”担保”され、技術者にあっては技術士RCCM土木施工管工事施工造園施工舗装施工管理技士等資格によりその技術能力が”担保される訳です。


電子納品に関連した業務も、関係基準・要領、運用ガイドラン等の”根拠”に基づきCALS/EC資格者が”担保”すれば良いと私は考えます。

ただそれが現在認知されていない理由は法的根拠にあります。


つまり前者に対しては建設業法等の適用による法的拘束力がありますが、残念ながら後者には何もありません。

しかしながら竣工検査にあたり、契約上必須と定められている電子成果物を第三者の立場で指導する専門家が必要であるとの判断で生まれたCALS/EC資格者制度の位置付けをもっと確立すべきと考えます。

法律とまでいかなくとも、国土交通省の(大臣官房)通達レベルのものは必要ではないでしょうか。



従って私個人としては、支援させていただいた電子成果物に関しては私の責として担保しています。

つまり提出成果物に疑義がある場合、その根拠を明確に説明させていただきますし、もしこちらに瑕疵があれば適正修正もいたします。

まさしくこれが資格者における”根拠””担保”と考えます。

もし資格者が不要という事であれば発注者がしっかりとした根拠受注者提示し、受注者がこれを担保すれば良いのですが、現状このままではいつまでたっても担保される日が来ないように思えてなりません。



なにやら小難しい話になってしまいましたが、取りあえず現場代理人と同行協議してまいります。
打ち合わせた内容についてはそのうち皆さんにご報告できればと思っています。



そういえば打ち合わせに行く「岩○沢道路事務所管内」で私の知人の現場が”栗○”と”中○向”の2ヶ所ありますが、どちらの現場代理人資格者顔負けの知識を有しているので何も心配していない事と思います。


まぁ、この話は資格者の立場からの意見ですので、実際の現場で担当されている方はきっと違った意見をお持ちかもしれません。




それでは。

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CALS/EC」カテゴリの記事

コメント

そんなこと無いです・・・。

ただ、今は現場施工のことで頭が一杯でCALSのことを考えている余裕が無いのです。

それが私の担保ですから。

であれば、やはりCALS資格者は必要であり、その経費計上も必須なのです。

投稿: 栗○の人 | 2007年10月 4日 (木) 08時55分

■栗○の人さん
まぁまぁ、そんなにご謙遜なさらずに・・・(笑)

打ち合わせの結果は今からだいたいは想像できます。
かわいそうなのは現場代理人です。
請負金額が低い現場ほど、外注費に苦慮せざるを得ません。
なるべく負担軽減となるような協議をし支援させていただく予定ですが、虚偽や手抜きは一切できません。
私が協力させていただき、社内での協力もいただき対応したいと思っています。

資格者に対する経費より、発注者側の道路工事完成図作成費用を実勢を反映した市場単価にしていただきたいものです。

投稿: 北海太郎 | 2007年10月 4日 (木) 09時38分

よ~分からん、の僕です。

苦手な分野・・・爆

皆さんのブログを盗み見て、少しずつ勉強しています・・・。

投稿: まいせつ蜂 | 2007年10月 4日 (木) 15時24分

■まいせつ蜂さん
最初はわからない人が多かったのですが、建設ブロガーの皆さんの貴重な情報が手助けとなりました。

特にここここそしてここ、さらに究極の4コマ漫画のここで貴重な情報を吸収しました。

その結果この人は資格者顔負けの能力を有しています。
でも実際は語るだけで実務は部下にやらせています。(爆)

そしてこの人は私が講師を務めさせていただいたここの講座での内容をすべて修得しています。
(しかもCPDポイントが凄い!)

従って私の商売はあがったりです。(笑)

まいせつ蜂さんも是非吸収して下さいね。
なんてたって建設ブロガー情報は無料ですから。

投稿: 北海太郎 | 2007年10月 4日 (木) 18時57分

えぇ~、電子納品チェックプログラムの出力結果に現場代理人を署名しますが、私は
その下に、チェックした者として名前と資格名(RCE)を記載します。

文句があるなら受けますよ。
ちゃんと作っていますよ、という意味で。

無言の抵抗です(笑)

投稿: キタノミナト | 2007年10月 4日 (木) 21時02分

■キタノミナトさん
>その下に、チェックした者として名前と資格名(RCE)を記載します。
それが資格者としての”担保”ですね。

>無言の抵抗です
そんな事はありませんよ。
責任の所在をはっきりする事は簡単そうで実は難しいし勇気のいる事だと思います。
ブログでも実名投稿の場合は記事にそれなりの責任を背負って書いていると思います。

私はいつも発注者監督員にはっきり物申しています。
嫌われても失う物がありませんので。

投稿: 北海太郎 | 2007年10月 4日 (木) 23時28分

 ちょっと気になって書き込みました。
 皆さんの議論している道路工事完成図ってMichiシステムのことなんですか?
 

投稿: TOPGUN | 2007年10月 6日 (土) 15時57分

■TOPGUNさん
初めまして。
当ブログにご訪問いただきありがとうございます。
お尋ねの道路工事完成図の件ですが、コメント欄では多くを書けませんので、そのうち記事内で説明したいと思います。

端的にいうと現在写真、書類、図面等の竣工時成果物が電子納品化されていますが、それに対し非電子化部分の多かったMICHIシステム(道路施設基本データ作成)をCALS/ECの原点である、情報の電子化通信ネットワークの利用情報の共有化を促進するため平成18年8月、新たな基準が策定されそれに準拠し作成することとなりました。

これが現在巷で話題沸騰の「道路工事完成図」です。(新しい基準のMICHIシステムと理解して良いかと思います)

現在、作成やチェックシステムに関する必要なソフトはすべてこの道路工事完成図等作成支援サイトから無償でダウンロードできます。
また問い合わせについても、このサイトに対しメールで行う事ができます。

投稿: 北海太郎 | 2007年10月 6日 (土) 18時24分

なぜ、資格者の照査を担保としないのか?
この問題に5年間悩み続けています。はたしてその障害は何なのか? (資格者の担保が)そんなに難しいシステムなのか? 私の知力では想像できません。 何か裏があるのでは?と、察してしまいます

電子納品の担保の欠如は、"いまさらジローの大失態"だと思いますが、地方展開にまで、その失態の傷口が広がらないためにも、今からでも資格者の活用について官に訴えていきましょう。

投稿: この人 | 2007年10月 9日 (火) 14時35分

■この人さん
資格者の担保に関してはおそらく制度開始にあたって若干の目論見はあったかと推察します。

しかし、こと電子納品に関しては基準・要領(案)に原則準拠といいながら、「それなりの電子納品」がまかり通るのが実態となりました。
それが足踏みさせている要因の一つでしょう。

ご指摘の「何か裏があるのでは?」は、はっきり言って”ある”が私の結論です。

資格者の担保が必須となる前提に、仕様に準拠しない電子成果物提出に対し、何らかのペナルティを与える必要があります。
こんな事を書くと受注者から猛反発を受けてしまいますが、でもそうした受注者の総合技術が評価され、それが良い意味での差別化となり、能力ある会社のみが生き残っていける時代だと思います。

投稿: 北海太郎 | 2007年10月 9日 (火) 15時19分

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