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2008年12月14日 (日)

ペレットストーブ

今月に入り電子納品関連の支援業務が一気に加速してきました。
私が支援させていただく現場も今月25日に竣工検査が決まり、いよいよ私の作業も本格化となります。

先月一度現場事務所にお伺いし前段の打ち合わせを行っています。



こちらの現場代理人さんの現場支援を行うのはもう4度目となりますが、毎回電子納品成果品作成支援の他に「工事概要資料」作成の依頼を受けています。

工事概要資料はPowerpointやVTR映像(ストーリー風に作成)により着手時から竣工までのプロセスをわかりやすく纏めたものです。
請負者は「創意工夫」として発注者へ提出します。

もちろん工事評点の加点狙いもありますが他に大きな意義が存在します。
工事概要の全体像を単に説明するのであればダイジェスト版工事写真アルバムで用は足りる事になります。

工事概要書は工事施工の詳細を説明するのではなく、着手時から完成に至る過程を10~15分程度に纏めたものです。

過去に作成させていただいた工事概要資料については発注者から「監督員、特に若手が現場施工の具体的手法や問題時の対処法を具体的に理解できる」と評価いただいています。

また、NETIS登録新技術等を採用した場合等はその作業工程を工事概要に組み込む事により実績例として保存でき後日今後の検討資料として利用が可能です。

実際3年前、高規格道路改良工事において採用した「GCCP工法」を含めた工事概要を作成した際、NETIS情報からだけではわかりにくかった使用機械やプラント設置ならびに現地測量の手順が実際の記録VTRを見る事により良く理解でき、これらを元に主要部分を編集し概要作成を行いました。

工事概要資料は発注者へ提出しますが、その内容の多くは発注者自体を意識するものではなく、地域住民や完成後それらを利用される人達にも理解いただける内容で作成します。

従って道路工事の場合等においては、そこに計画され作られる意義や完成後の効果なども簡単に説明します。

そしてこの資料は場合によっては一般市民への公開や学校授業の教材としても利用できます。
そのためには紙媒体で作成された工事概要書よりはDVD等に記録された資料の方が使い勝手が良く、保存複製も簡単です。
電子化されている資料のため、HPや他の電子媒体等への転載も簡単に行えるメリットもあります。



最近防護柵設置工事等において、その施工状況に関し動画での記録を指示される場合もあり、現場管理における動画活用が進んでいます。

騒音対策等、音の記録が重要な要素となる場合においては写真での記録ではその効果を認識する事が困難となります。
また、工事現場における時間当たりの進捗度を確認する場合や不可視部分の施工順序を確認する場合も動画による記録が非常に効果的となります。


具体的な例を提示させていただきたいのですが、お客様への守秘義務もありますので残念ながらここではその実例をご紹介できません。(申し訳ありません)

なお、これら工事概要作成手法について習得を希望される方がいらっしゃましたら、公的職業訓練施設における講座が来年2月~3月にかけ実施されます。
全ての講座はCPDS認定講座で、12~18ユニットを取得できます。
また、職業認定訓練のため助成金制度(受講者賃金一部補助や受講料の軽減)があります。

講座日程や助成金制度に関しては下記HPをご参照願います。

●建設110番HP
http://www.kensetsu110.com/




さて、今回ご依頼をいただいた現場事務所で工事概要作成に必要な資料をいただく事にします。

事務所へ入ると外の寒さとうってかわりとても暖かくなっています。

10_20081211_
そうなんです。
最近流行のストーブが置いてありました。

ペレットストーブ」です。

このストーブも「創意工夫」の一つです。

しかしただ単に「環境に優しいストーブ」としての説明だけではその意味合いも薄まってしまいます。

時代背景やそのコストも含めた説明も当然必要になります。


寒い北海道ではこの火を見るだけで暖かさを感じます。

12_20081211_

排気の状況です。

排気位置が高い場所に付けられているのは、仮設ハウス外の積雪により排気筒が埋まらないようにするためです。


14_20081211_

燃料の木質ペレットです。

触ると大変固い木材片の塊です。
20_20081211_ 事務所内に燃料のペレットが山積みになっていました。

22_20081211_ 袋に環境リサイクルの説明が描かれていました。



もしペレットストーブをお買い求めの際はこちらのサイトサイドバーからご注文下さい。
売れた場合は私にもきっと還元があるかと・・・(笑)



さて打ち合わせも終了し外へ出ると国道は粉雪模様でした。
30_20081211_
北海道も本格的な冬を迎えつつあります。

ここから我が家まで約3時間。
安全運転で帰る事にします。

そして今回この現場に相応しい工事概要資料の着手に入りたいと思います。

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コメント

大分県の日田では、樹皮ペレットの開発が進んでいるようです。
有機酸を含み処理がやっかいだった樹皮に着目したあたり、エコが第二段階に入ったと考えてます。

投稿: u.yan | 2008年12月15日 (月) 03時08分

■u.yanさん
最近、あらゆる分野での技術革新がめざましいので驚かされます。
「エコ」というキーワードは今しばらく続きますね。

投稿: 北海太郎 | 2008年12月15日 (月) 10時37分

20年前、「石炭ストーブ」として生まれた竹を燃やせるほど頑丈で、かなり安くて珍しいペレットストーブD2縦型(70,000円)を見つけました。
誰もがタダで、入手できそうな竹をギア式ガーデンシュレッダーで、簡単に自力で竹チップ燃料を製造できれば一番安い上に、全国で拡大している放置竹林の問題も解決しますね。
ダッチウエスト(FA225)だと30万以上するうえに、2~3年の使用でかなり高い消耗品の交換が必要になりますが、ペレットストーブD2縦型は7万円で二次燃焼室と三次燃焼用の空気取入れ口までついている上に、単純な構造なので消耗品の交換がなくても10年以上使用できるそうです。薪ストーブの購入を、検討されている方がいたら是非教えて上げて下さいね。

竹の生木チップも燃料に出来そうなペレットストーブD2縦型
http://blogs.yahoo.co.jp/itventurecapitalcoltd/21527934.html
おそるべし二次燃焼システム
http://plaza.rakuten.co.jp/shirotori/diary/?ctgy=2
竹燃料 ペレットストーブD2縦型
http://blogs.yahoo.co.jp/itventurecapitalcoltd/21527934.html

投稿: 竹燃料 ペレットストーブD2縦型 | 2009年1月 2日 (金) 01時10分

■竹燃料 ペレットストーブD2縦型さん
詳しい情報をありがとうございます。
孟宗竹は北海道ではあまり縁がありませんが、全国的にECOが進めば他の木質端材と混合し有効利用ができそうですね。
現状ペレットストーブは一般的な灯油ストーブに比べると本体及び燃料費がかなり高くつくのが難点ですね。

投稿: 北海太郎 | 2009年1月 2日 (金) 08時57分

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