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2009年1月13日 (火)

人生の哲学 #15 『枠にとらわれず』

2009年最初の「一日一話」を書いてみます。
この「一日一話」は経営の神様と言われた故松下幸之助氏が残された名言集「一日一話」を、私が日頃の会社経営における目線と重ね合わせ紹介させていただいています。

会社規模は「天と地」ほど離れており全く比べものになりませんが、会社経営に対する気概だけは同じ気持ちでいたいと自分自身をいつも戒めております。


今回の一日一話は『枠にとらわれず』です。




私が20年以上前、建設会社の技術職員として働いていた時代、諸先輩から教わった施工手順や技術を忠実に履行する事がある意味正攻法なやり方だったように思います。

これは官発注の仕事においては、請負者として実施できる内容がある意味限定されていました。

つまりある枠の中でしか仕事の自由度がなかった事になります。


最近は官発注工事の入札形態も多様化し、技術提案型の総合評価落札方式等の採用により、ある程度請負者の考えが反映される機会も増えました。

しかし、これには逆に新たなコストが発生し内容によっては請負者の負担に重くのしかかる指摘もされてきました。

しかし他方では建設業のITを活用した情報化施工(ICT)が進行し、大いなる技術革新も生まれつつあります。


私が建設業界から転身し、外から建設業を見ているとそのようなもどかしさを感じずにはいられません。

しかし、新しい発想は何もお金がかかる物ばかりではありません。
極めて少額でも多大な効果を上げる物も多く存在します。

一つは決して既成概念にとらわれず常に世間を注視する心構えが必要です。


例えば私が毎年担当させていただくPowerPointを利用した「工事概要作成講座」の際、過去の作成事例を紹介する事があります。

それを見た受講生の方がその後自由な演習時間に思い思いの工事概要を作成されるのですが、先に事例を見せられた事により、その事例のある意味コピー版的な内容を作成される方もいます。

しかしその一方で、見本とは全く違った発想で独自の手法を組み入れられる方もいます。

この違いは日頃現場に於ける仕事にも表れると思っています。

「マネをする」「参考にする」では、その場の瞬間においては似かよっていても、長い時間経過の中では大変大きな差になって返ってきます。

そして「マネ」はいつまで経っても「マネ」「マネ」のままでその域を超える事はありません。

他人の良い点は是非「参考」にしていただき、最後は「自分のもの」にしていただきたいと思います。




さて経営の神様といわれたあの方はどのようにおっしゃっていたのでしょうか?

『枠にとらわれず』

私たちは仕事を進めていく際に、ともすれば自分で自分の枠を決めてしまってはいないか。

たとえば、ラジオのデザインにしても、元来、デザインは固定したものでないのだから、三角でも円でもよいはずなのに、ほとんど箱型である。このことに限らず、不思議なことに人間は自ら枠をつくり、その中に入ってしまうという悪い傾向がある。これも自己を保身する一つの行き方かもしれないが、窮屈な枠の中で窮屈なものの考え方をしていては、心の働きも鈍くなり、自由自在なよい智恵が出てくるものではない。ものにはいろいろな見方がある。時と場合に応じて自在に変えねばならない。そこにこそ発展が生まれるのである。
出典:松下幸之助「一日一話」一月13日 PHP総合研究所。

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