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2009年1月20日 (火)

敵は本能寺にあり

昨日しばらく振りにある建設会社を訪問させていただきました。
私が日頃お世話になっている会社で本社は札幌にあります。

ここは社長をはじめとした経営陣の方ともお付き合いがありますし、現場従業員の方とも親しくお付き合いさせていただいています。

ここの会社を訪問した際、私は各フロアにある担当部署を一回りすることが私のパターンになっています。


さて最近はどこの会社へお邪魔しても出てくるのは暗い話題ばかりで明るい話題はほとんどありません。

当然ここの会社も同じで私が訪ねると必ずどの担当者の方も
「何かいい話ないかい」が口癖になっています。

そしてメタボ気味の私の体型を見て
「最近儲かってるんだねぇ~」と冷やかされます。coldsweats01


昨日は遅くなった年頭のご挨拶をし早々に帰ろうと思っていたら、総務担当の役員の方と少し長話になってしまいました。

その役員の方曰く
「景気が悪くなると同業者間の関係もねぇ~」と何やら意味深な言葉。
そして業界の会合で顔を会わせると
「どうも○○建設がXXだよ」との話が良く出るとのことです。

このような話は昔からあったのですが、今や日常茶飯事のようです。



さて数年前からの事ですが道内の建設関連団体から本州大手が脱退しています。

受注減は何も道内企業だけの話ではなく本州大手にとっても道内企業以上に北海道における仕事獲得が厳しくなっているのです。

そういえばバブル崩壊以来、日本の銀行は再編の連続で現在の銀行名を正しく言えない所もあったりします。(笑)
長年続いてた護送船団方式が崩壊し金融自由化の時代が到来した結果です。


同じ事が建設業にも言えるのではないでしょうか。
公共事業隆盛の時代は「仲良しクラブ」的存在で仲良く仕事を分け合っていたように思います。

しかし金融業界同様その時代は急速に去りつつあります。


「会社は誰の物か?」が以前問われた事があります。

小泉改革ではその答えは「株主の物」でした。
ここ最近非正規雇用者や派遣労働者問題もあり「従業員(労働者)の物」という色合いが濃くなりました。

しかし北海道にある建設業はほとんどが同族経営であり会社は「経営者一族の物」という考え方が根底にあるのではないでしょうか。


その考えの良否は別問題として、建設業にもようやく正常なる資本主義経済の波が押し寄せてきました。
今までになかった業界の自由競争が始まったと言っても過言ではないでしょう。


今北海道の建設業が注視しなけれならないのは資本力・技術力に優る本州大手の動きです。


目先の動向に囚われ過ぎると根幹の大事を見過ごしかねません。
それはこれだけ雇用情勢が厳しくなった時代とは言え、地場の事情に精通する優秀な技術者が重宝される時代がやってくると私は思っています。

建設業経営者は今後単に金銭的フローを眺めるのではなく、会社が持つ人的資産フローもしっかり見極める必要があります。
建設業の業界再編です。



長話の最後に出た結論は

「敵は本能寺にあり」です。

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コメント

このご時世ですから、経営者の方は運営を重視しているところがほとんどですが、その中にもあえて人材育成を重点にしている人を上層部にした会社もあります。
「この時期にお金はかかっても人材育成をしていないと、もっと大変なことになる」とその方は言われていました。
つまり人材を育ててコストを落とす手腕で行くそうです。一種の賭けですが、これが理想ではないかと私も考えています。

投稿: もぐら | 2009年1月20日 (火) 07時49分

■もぐらさん
会社が儲からなくなると人減らしが行われます。
でもその時必ずしも優秀な人間が会社に残るとは限りません。

昨年道北の中堅会社が倒産しました。札幌に本社を置く道内大手がその会社の技術者を雇用するため面接を行いました。
しかしその多くは採用に至りませんでした。
その理由はほとんどの人が「地元で働きたいので」が理由だったそうです。
地場建設業で働く技術者の中には給与、労働時間の問題よりも優先すべき条件があるという事なのです。

投稿: 北海太郎 | 2009年1月20日 (火) 09時23分

内地からの黒船襲来は、予期できていましたが、護送船団方式の北海道勢の次の一手は、いかなるものか。
渦中にある自分への自答です。

投稿: だいひまじん | 2009年1月21日 (水) 00時46分

■だいひまじんさん
>北海道勢の次の一手は、いかなるものか。

北海道人は昔から少しのんびり屋のところがありますね。
だいひまじんさんの斬新なアイデアと行動力に期待したいと思います。

投稿: 北海太郎 | 2009年1月21日 (水) 09時05分

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