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2009年4月18日 (土)

観光と競争原理

開催からまもなく10ヶ月が過ぎる「2008北海道洞爺湖サミット」。

皆さんの記憶に残っていらっしゃいますか?

開催地となった洞爺湖町は北海道を代表する洞爺湖温泉を抱える温泉と観光の町です。

開催地決定の際、洞爺湖町は全世界にその名が知れると期待に胸を膨らませていましたが、いざ終了してみると世界不況と相まって観光客は激減しています。


私は昨年ブログでも書かせていただきましたが、世界不況の件は想定外としてもサミット開催効果による観光客増大にはかなり疑問を持っていました。

サミットはある意味一過性のお祭りです。

そして開催地洞爺湖町は「おらが町でサミットだ!」の意識が強すぎた思っています。

確かにサミット名称に「洞爺湖」の文字が入っていますが「北海道」の文字も含まれています。
何故、オール北海道の受け入れ体制で盛り上げる事ができなかったのか、今振り返れば大変残念に思います。


そして来週にはこんな施設もオープンするようです。
町にとっては記念施設かもしれませんが、リピーターを呼べる施設とは決して思えません。

旧・町立火山科学館を改修した施設との事で新設と違い多額の建設費がかかっていないと推察されますが、そうだとしても毎年それなりの維持費が発生します。
道路建設と違い地域住民のインフラとはなり得ません。
果たして今後この施設はどうなって行くのでしょうか。despair


北海道の大型温泉観光地が衰退した原因の一つに、宿泊客のホテル内完結型があると思います。

一度チェックインすると帰る迄ホテルの外へ出ないという方も多いのではないでしょうか。
それはホテル側がそうしてしまった事に起因します。

喫茶、お土産、ショー、娯楽施設、夜食、スナック・バー等、お客様を外へ出さないようにし向けられて来ました。
この結果、温泉街特有の浴衣に下駄を鳴らしながらの闊歩姿が最近みられなくなりました。
これが寂しい温泉街を象徴する結果となりました。

しかし全国の温泉地ではこの教訓を踏まえ、ホテルの外へ繰り出していただき温泉街を歩いていただこうとの工夫が実施されている所も見受けられるようになってきました。

ホテル・旅館には素泊まりで食事は温泉街の食堂でいただくプランを企画している温泉もあります。

草津温泉や野沢温泉には無料で利用できる多くの共同浴場があり、温泉ファンを楽しませてくれます。

また共同浴場がなくとも黒川温泉のように全旅館にある露天を湯巡り手形の購入で楽しむ事ができる工夫を実施している所もあります。

私も昨年訪問し各宿ごとの特徴ある露天風呂を楽しませていただきました。

要は温泉街あげて「もてなしの心」が必要でなのです。



以前から感じていて今回のサミットで確信しましたが、北海道観光はその広大さが自慢ですがその事が横の連携を妨げている要因にもなっている感じがしています。

極論を言えば
「おらが町がよければそれで良い!」
的な感じが見受けられます。

またこの結果、これら衰退観光地に対し
「よその町のことだから・・・」
とあまり気に留める事もありません。

現在これだけ発達した情報化社会にありながら、貴重な観光資源を活かしきっていないのがとても悔やまれます。

さて先日仕事帰りに洞爺湖町の鉄道玄関口であるJR「洞爺駅」に立ち寄ってみました。
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駅前から発車する「洞爺湖温泉行」バスも心なしか乗客も少なく寂しさを感じてしまいました。

サミットを契機に地元洞爺湖町ではこんなまちづくり事業も行っていたのですが・・・
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しかし、最近の高速道路料金1000円制度の開始とサミット時にくらべ下落したガソリン価格により多くの車が移動手段として利用が加速される結果となりました。

国の施策に地方自治体は右往左往しています。

駅前にはサミット記念の参加国国旗が・・・
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記念国旗も良いですが、いつまでもこれにしがみついていても観光客は増大しません。

北海道は陸路で隣県と接していないため、観光を含め他県との競争原理が働いていません。

私も時々道外の観光地に行きますが、各県それぞれ集客に対する知恵と努力を目の当たりにする事があります。

また隣県と接していないと言えば、日本の観光で両極にある沖縄県ですが、温暖な気候と楽しい滞在プランが多いように思います。

今こそ北海道観光は滞在型観光モデル作りが急務に思います。

航空路や道路整備等国に頼らざるを得ない部分は確かにありますが、観光資源の活用は地元関係者が一丸となって知恵を絞らなくてはなりません。

そして、地についた情報をITを活用し発信しつづける事が肝要かと思います。

そのために私はブログの活用がとても重要な役割を担うと思っています。

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