ランブルストリップス
電子納品支援をさせていただいていると種々な工法や地域特性に関した写真を見る事があります。
実際その実物を何度も見た経験があっても、一般の方にとっては実際の施工方法やコストを改めて考える機会が少ないのが現実かもしれません。
「ランブルストリップス」、と聞いてそれが何であるかおわかりになった方は北海道において道路舗装関連のお仕事をされている方ではないでしょうか。

北海道の道路を走っていると中央線部分にこのように連続して凹型に溝が掘られている場所を見かけることがあります。
この溝こそが「ランブルストリップス」と呼ばれるものです。
この溝の上を走行すると「ゴロゴロ」とした音と共にハンドルにその振動が伝わり、運転者に対し走行車線から対向車線へ逸脱しようとしている事を伝えます。
道路中央部に凹型の窪みを一定間隔で設置します。
溝の深さは12mmと規定されています。
実際、走行するとどんな様子かは下記動画をごらん下さい。
通常このような2車線対面通行の場合、正面衝突防止策としてセンターポールやチャッターバー(道路鋲)が設置されます。
しかしこれらセンターポール及びチャッターバー(道路鋲)は冬期積雪期間の除雪障害となるため一時的に取り外す作業が必要なため北海道内では道外の道路に比べ普及していませんでした。
従って以前よりこれらセンターポール及びチャッターバー(道路鋲)に代わる安全施設の研究が実施されて来ました。
その中心的研究機関が札幌市にある「独立行政法人 土木研究所 寒地土木研究所(旧北海道開発局土木研究所)」です。
「ランブルストリップス」の起源は、1955年に米国・ニュージャージー州に“singing shoulders”という名前で設置され、波状の凹凸を橋梁の路肩のコンクリート舗装に設置したもので、車両の路外逸脱防止が目的でした。
寒地土木研究所ではこれを正面衝突防止策に活用できないかと研究を開始し今日の成果に至っています。
寒地土木研究所HP内資料によると、H14年度実績で見ると「ランブルストリップス」のコスト的は、直接工事費で約1500円/mでチャッターバーの1/3、センターポールの1/2以下となっています。
●ランブルストリップス ※寒地土木研究所
http://www2.ceri.go.jp/rumble/index.html
「ランブルストリップス」はNETIS(新技術情報提供システム)にも登録されています。
http://www.netis.mlit.go.jp/RenewNetis/Search/Nt/NtDetail5.asp?REG_NO=HK-030032&TabType=2&nt=nt
また現在特許出願中です。
これは北海道の公的研究機関で共同研究の結果誕生した大変素晴らしい工法・技術なのですが、実際関わっていたのが道外企業であったことは、北海道人の私としては少々残念な気がしています。
北海道企業も大いに頑張りましょう!!
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