越川橋梁(第一幾品川橋梁)
鉄道ファンである私は地方へ出張した際、秘境駅を訪問したり廃線跡を訪ねたりする事があります。
最近は体力がないので、車でその近くまで行ける場所に限定されてきました。
先日の出張で北海道東部、知床観光の玄関口である斜里町に土木遺産として残る廃線跡橋梁を訪ねてみました。
越川橋梁は斜里駅(現、知床斜里駅)と根室標津駅を結ぶ根北線にあった橋梁です。
根北線は斜里側の一部、斜里駅と越川駅間のみが開通し営業していました。
その橋梁とは通称、越川橋梁と言われているものです。
正式名称は「第一幾品川橋梁」と言います。
この橋は道路橋ではなく、かつて計画されていた国鉄根北線に架かる橋梁です。
橋梁自体は全体が完成していました。
しかしその後この根北線は完成を見ないうちに1970年(S45)廃線となり、逆にこの付近を通る国道244号の整備拡張のため完成していた橋梁の一部が取り壊されてしまいました。
その事が橋梁下にある説明板に書かれていました。
施工は戦時中であり、戦地における”鉄需要”のため、写真からおわかりになるようにほとんどが無筋コンクリートで造られています。
鉄道橋も”土木”であり道路整備も”土木”です。
こうした新旧の土木技術を目の当たりにすると土木技術者の一人として実に感慨深いものがあります。
※このすぐ近くに200円で入浴できる「越川温泉」があります。
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「土木遺産」カテゴリの記事
- 越川橋梁(第一幾品川橋梁)(2009.06.16)
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コメント
北海太郎さん主催の北海道「鉄道ファン」の旅を是非企画してください。
もちろん、温泉付きで(笑)
投稿: キタノミナト | 2009年6月16日 (火) 13時42分
■キタノミナトさん
いつでも企画させていただきますよ。
一応次回建ブロ会が北海道道東開催となった場合のオプショナルコース参考として紹介させていただいております。(笑)
なお温泉は、コース別難易度があります。
キタノミナトさんはもちろん最高難易度の”熊”出没確実な秘湯になります。(爆)
あの方が九州訪問から帰って来たら是非ご一緒下さい。
投稿: 北海太郎 | 2009年6月16日 (火) 14時15分
キタノ大地は雄大ですね。タイトル写真のような一本道は岡山にはありません。で質問です。タイトル写真の道路標識の意味は?もしかしてこの道路が実は深川市の五番通で(にしては狭いか?) NHK 熱血!オヤジバトルで優勝した記念として設置。カーCDからは五番通の曲を聞きながらドライブしてくださいとの標識?(そんなことはないでしょうけどこんな一本道に私が流す曲はイーグルス Take it easyで決まり)
投稿: kathu | 2009年6月17日 (水) 10時51分
■kathuさん
コメントありがとうございます。
雄大な北海道の景色をご堪能いただけたでしょうか。
>タイトル写真の道路標識の意味は?・・・
お答えします。
こちらをご参照下さい。
http://www.youtube.com/watch?v=HozpOf1cNds
なお、このジャンルに関してはこの方が専門家です。
http://nikumaru.livedoor.biz/
投稿: 北海太郎 | 2009年6月17日 (水) 22時08分
いやあ、為になります。
特に時刻表などを持っている人ではないとこんな記事は書けません(^^;)
この橋梁後は私も気になって、写真を撮って調べたことがありました。
でも記事にはなかなか・・・
明日にでも私の撮った写真をUPしてからTBしておきますのでよろしくです。
投稿: カルゴン | 2009年6月19日 (金) 22時23分
■カルゴンさん
廃線跡探索も楽しいですね。
カルゴンさんも写真を撮られていたのですね。
その写真と記事を楽しみにしています。
次回訪問時はすぐ近くの「越川温泉」にも是非お立ち寄り下さい。(笑)
投稿: 北海太郎 | 2009年6月19日 (金) 22時49分