2009年3月 6日 (金)

人生の哲学 #16 『不安に挑む』

100年に一度と言われる不景気。

確かに私の周辺で企業倒産の話を良く聞くようになりました。

しかし、その反面売上げを伸ばす企業も存在します。

みんな先行き不安で財布の紐が固くなっています。
つまりお金が世の中を回っていないのです。

先日国会で議決された定額給付金の給付が開始されました。
これに関した商戦がすでに本州方面では多く企画され、一部発表もされています。

いつも思うのですが、北海道人はどうして商売下手なのでしょうか。
それはいつも大物狙いばかりしているからかも知れません。(笑)

定額給付金に対する賛否はともかくとして、このお金を市場で消費してもらわなくては本来の効果を発揮しません。

北海道の皆さん、景気回復のため、楽しく給付金を使っていただけるアイデアを提供し大いに北海道で消費していただきましょう。

不景気風に浸りぼやくだけでは何事も前に進みません。

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2009年1月13日 (火)

人生の哲学 #15 『枠にとらわれず』

2009年最初の「一日一話」を書いてみます。
この「一日一話」は経営の神様と言われた故松下幸之助氏が残された名言集「一日一話」を、私が日頃の会社経営における目線と重ね合わせ紹介させていただいています。

会社規模は「天と地」ほど離れており全く比べものになりませんが、会社経営に対する気概だけは同じ気持ちでいたいと自分自身をいつも戒めております。


今回の一日一話は『枠にとらわれず』です。

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2008年10月30日 (木)

人生の哲学 #14 『使命感半分、給料半分』

4ヶ月ぶりに人生の哲学シリーズを書いてみます。

一応私は小さな会社の経営者をやっております。
以前と違い現在は少人数で運営していますが、過去にはそれなりの人数が会社で働いていました。

私自身、会社を経営して一番難しい事は「人を使う」という事に尽きるかと思っています。
もちろん資金繰りも重要な要素ですが、社員の働きによってその売上や利益は大きく変わる事になりますので、やはり人事掌握が肝心です。

我が社も創立後23年を過ぎ経営者として日々反省点も多く感じています。

それは会社が順調な利益を上げ成長期の昇給にありました。


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2008年6月27日 (金)

人生の哲学 #13 『策を弄する』

5ヶ月ぶりに人生の哲学シリーズを書いてみます。

忙しかった春先に比べ時間的に余裕のある昨今、人間という動物は暇になると余計な事を考えるようになります。

今回のお話はそんな自分を戒める意味も込め紹介させていただく一日一話です。



最近テレビのニュースでは食肉偽装問題が大きく取り上げられています。

最終的な捜査が完了しないとはっきりした事実が判明しませんがその背景にはやはり利益第一主義がどこかに見え隠れしてなりません。



人間誰しも知恵才覚を有しています。


しかし、その使い道は良い方向にも、場合によっては悪い方向にも使うことができます。

悪い使い道を選択しても最終的にその結果が決して世の中に受け入れられるものではないことは歴史が物語っています。

それではなぜその知恵才覚を良い方向に利用しないのでしょうか。


それは自身の知恵才覚に陶酔しそれが悪循環を繰り返しているのだと考えます。


もしかするとその過程のどこかで、良心の呵責に苦しむ事があったとしても自分自身の力ではもう元へ戻る事ができなくなっているのかもしれません。

つい数年前耐震強度偽装問題におけるあの社長も同様でした。


その点あまり知恵を持たない私の場合、悪い方向に向きたくても向ける程の才覚がないので大丈夫かもしれません。(笑)



やはり商売というものは

「精神誠意お客様本意の立場で」・・・

をモットーに進んで行くのが一番ですね。




経営の神様と言われたあの方もそう説いておられます。

『策を弄する』

世の中には、事をなすに当たって、いろいろ策を弄する人があるようです。「弱肉強食は世の習い」とかで、ボヤボヤしていたのでは激烈な生存競争に敗北して しまうということから、何としても人より一歩でも先んじたいという気持が嵩じて「策を弄す」ことになるのかもしれません。しかし、こうした小細工は自然の 理に背く場合が多く、結局成功することも少ないのではないかと思います。 「策を弄する」とは、私は智恵才覚をもてあそぶことだと思います。智恵才覚は人間に与えられた偉大な特質ですが、これはあくまでも正しい目的のためのみに使われるべきもので、よこしまな策謀に使ってはならないと思うのです。 出典:松下幸之助「一日一話」六月27日 PHP総合研究所。

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2008年1月12日 (土)

人生の哲学 #12 『商品を発意する』

久しぶりに人生の哲学シリーズを書いてみます。

今回は12回目『商品を発意する』です。



私の周りの建ブロの皆様は発想力に秀でている方が多く、いつも感心させられます。


自分自身の過去を振り返ってみると、サラリーマン時代と独立後ではその気構えや行動スタンスが全く違っている事に気付きました。

サラリーマン時代は口ではとやかく言いつつもいつも受け身の立場で行動していたように思います。
上司からの命令に文句を言いながらただひたすら忠実に仕事をこなしていました。
それで毎月お給料がいただける身でしたので、すっかりそれに甘んじていたのだと思います。



現状景気は冷え込み、北海道は全国の中でも最悪の状況下にあります。

黙っていても何の進歩も変化もありません。特に建設業では淘汰の時代に突入しています。
この淘汰は建設業に限った事ではありません。どの業界にもあるごく当たり前に存在する競争原理の産物です。

厳しい時こそ知恵とその行動力が真価を発揮します。



私は独立後大阪に本社がある一部上場の電機メーカーさんとお取引をさせていただく機会を得ました。

このメーカーで製造されているある家電商品の工場を見学させていただいた時、私の想像を遙かに超えた努力が日々実行されている事を初めて知りました。



それは「見えない結果への挑戦」です。



私が見た家電新商品開発には、単純かつ地道なデータ収集が行われていました。

いつ判明するとも解らない研究期間は数年に及ぶこともあるそうです。スタッフ一同一丸となり目標達成に向かい昼夜努力されています。

しかし最悪の結果、目標に到達する事無く終焉を迎える商品開発もあるとお聞きし、研究開発の難しさや競争に勝つ抜くため課せられるエネルギーの大きさに驚愕しました。

出来上がった製品一つ一つに長年の苦労と開発者の思いが詰まっている事を消費者はほとんど知る由もありません。



さて、建設現場ではどうでしょうか。

通常請負工事の場合、その多くは「見える結果への挑戦」かと思います。
(現場代理人の裁量により結果は大きく違いますが・・・)

建設業界における、「新技術」 、「新工法」 、「新素材」 etc...の研究開発部門「見えない結果への挑戦」にあたるのではないでしょうか。日々個々の現場で実施される創意工夫も十分新しいものへの挑戦です。


公共工事発注方式にも「性能規定発注方式」が登場する時代となりました。

どちらかといういと道内企業不得手とする分野です。



私も現役時代、会社の上司に良く言われました。

「うちの規模でそんな研究や開発やったって無駄だ!・・・」

と、全く否定的でした。


今だから私は言わせていただきます。



それはあなた自身の尺度でしょ。



貴方はうちの会社がその程度だと勝手に決めつけていやしませんか?



確かに内容にもよりますが、中小零細でもできる研究工夫は目の前に数多くあると思います。


重要なのは前向きな考えとやる気適正な人材配置そしてそれを支援する経営者の存在に他なりません。



記事の最後にも登場しますが、経営の神様と言われた松下幸之助氏は数多くの名言を残されています。

ある日、人から

「おたくの会社何をする会社ですか」

と聞かれ

「うちは人を育てる会社です。そして電機製品も作っています」

と答えた話はあまりにも有名です。

そして次の名言も残されています。

とにかく、考えてみることである。
工夫してみることである。
そして、やってみることである。失敗すればやり直せばいい。



過去の私も含め現在建設業に従事されている方は何故にこの職業を選択されたのでしょうか。

それは単なる生活の糧としてでしょうか、それとも工事完成時の誇りと達成感を感じるためでしょうか。

少なからずそのような後者の理念を持つ技術者でありたいと私は思います。

そして、今後はそのような苦労を惜しまず日々努力されている企業こそ是非生き残っていただきたいものです。



業界は違いますが、あの経営の神様の「一日一話」は何度聞いても心に深く感ずるものがあります。

『商品を発意する』

商売をしている人は、その商品を買って使われる人の立場というものが一番よくわかります。ご需要家のみなさまが商品について日ごろ抱いておられるご不満、ご要望というものを聞く機会が一番多いのが商人でしょう。したがって、真にお客さまの要望にそった商売をするためには、そのご不満なりご要望を聞きっぱなしにするのでなく、それを自分で十分に咀嚼し、商人としての自分のアイデアを考え出す。いわば、みずから商品を発意してそれをメーカーに伝え、改善、開発をはかるよう強く要望していくことが大切だと思います。そこまでしてこそはじめて、真に社会に有益なほんとうの商売というものも可能になるのではないでしょうか。
出典:松下幸之助「一日一話」十月14日 PHP総合研究所。

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2007年10月27日 (土)

人生の哲学 #11 『進歩への貢献者』

私が良く訪問させていただくブログに「道路工事中につきご協力を・・・(管理人:nikumaruさん)」があります。

nikumaruさんがブログ開設以来書き綴った記事が本日分で500回を迎えられたとの事です。心よりお祝いを申し上げます。

毎日欠かさず投稿されているそのお姿に、ただただ敬服するばかりです。

継続して記事をお読みになっている方は良くご存じかと思いますが、nikumaruさんは建設イラストや現場安全機器そして工事における創意工夫等、数多くの貴重なネタを提供されていらっしゃいます。

しかもそれはすべて無償です。

無償情報提供者に対し”奇特な人”と一笑に付す方も中にはおられるかと思います。


しかしそれは大きな間違いであり浅知恵であると私は考えています。

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2007年10月 5日 (金)

人生の哲学 #10 『身をもって範を示す』

人生の哲学、10回目をお伝えします。


今回は少し自分自身の反省を込め書かせていただきます。


皆さんが勤務されている会社社長はどのようなタイプの方でしょうか。

私が過去に勤務していた2つの会社では両社ともワンマン社長でした。(私の目から見て)
というか、中小零細企業社長はもしかするとそのようなタイプが多いのが実態ではないでしょうか。


しかし私はワンマンがすべて悪いという事で否定したくはありません。
いい意味で独断的な強引さが会社を存続させている場合も数多くあります。


私がサラリーマン時代はまだ景気も良く、給与や賞与に対する不平不満は今ほど多くはなかったかと思います。
(給与・賞与に関しては常に不平・不満はつきものですが・・・)


しかし会社は生き物であり生ものです。

食べなければ死に至るし、何もせず黙っていると腐ってしまいます。


そんな中で経営陣から今まで以上に厳しい目標労働条件が提示されてくる時代となってきました。
そんな時代に悪戦苦闘されている方も多いのではないでしょうか。



さて、本日のテーマは「身をもって範を示す」です。

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2007年9月23日 (日)

人生の哲学 #9 『誠意が基本』

人生の哲学、9回目をお伝えします。

当ブログをお読みの方で、いつ8回分を書いたのかと疑問をお持ちの方も多いかと思います。

実は、とあるSNSサイトで8回分を書いていましたが、今回からは当ブログ上で時々投稿していきたい思います。

初めてこの人生の哲学をお読みいただく方のために、このテーマを書く事になった契機をお話しします。

このテーマは、経営の神様といわれた松下電器グループの創業者松下幸之助氏が残された一冊の本がベースになっています。

その本とは、松下幸之助「一日一話」(PHP文庫)です。

この本は、松下幸之助氏が折々に著したり話したりした人生や仕事、経営や国家・社会に関することばの中から、366を選び、昭和56年に一日一話の形に編集したものです。(「一日一話」まえがきより)

私は起業前にも読んでいましたが、起業後の今日改めて読ませていただくと、その一話一話がずしりとのし掛かってくるほど重い一言に聞こえてきます。



松下幸之助氏の話しの中で私が大好きな会話があります。

「松下はどのような会社ですか?」という問に対し

「松下電器は人を作る会社です。あわせて家電を作っています」と答えた。


もし、私が建設業に従事している時に同じ問いかけを受けたら、

「我社はいま道路を造っていますが、あわせて人も育てています」と答えてみたかったです。



この「人生の哲学」は、私自身が会社運営にあたり、率直に感じたことを、経営の神様がおっしゃられた一話に繋げ書き綴ったものです。

経営の神様とは比べものにならないちっぽけな私の人生ですが、この考えに共感いただき、これからの人生に対するヒントにしてただければ幸いです。

さて、本日のテーマは「誠意が基本」です。

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