ランブルストリップス
昨日、今月25日に竣工検査を迎える現場へ打ち合わせに行ってきました。
現場迄は片道約3時間程かかります。
お陰様で今年は雪も少なく、昨日は天候の大きな乱れもなく往復順調なドライブとなりました。
ここ数年北海道も地球温暖化の影響なのか降雪量が少なくなっている感じがします。
しかし、突如大荒れの天気となり短時間多量の降雪による遭難事故も発生しています。
北海道で冬期間運転する場合はそれなりの準備をして走行する自己防衛の必要もあります。
(決して笑い話ではありません!)
さて話は変わりますが次の写真にある道路の工夫をご存じでしょうか。
北海道にお住まいの方には常識かも知れませんね。
はみ出し禁止の黄色線上に何か施されています。
これは
と言われるものです。
中心線上に一定の間隔で小さな凹凸が付けられています。
この凹凸上を走行すると「ブ-ン!」という「唸り音」がし、運転者はその音を聞きハッ!とします。
私も何度かその音にハッとさせられた経験を持っています。
先日NHKテレビで北海道発の技術として紹介していました。
北海道は本州に比べ都市間距離が2倍と長く対面する2車線道路が多く、しかもし走行速度が高くなっています。
その結果センターラインをはみ出し対向車と正面衝突する事故が多く発生しています。
このような事故の多くは死亡事故に直結しています。
このような事もあり北海道は平成4年から平成16年にかけ13年連続して交通事故死者数全国一という不名誉な記録を続けてきました。
そこで(独)寒地土木研究所と民間の道路関連会社2社が共同で新しい防止策を考案しました。(現在特許出願中)
本州であれば道路鋲やセンターポールを設置してる場合を多く見かけますが、北海道ではそのような施設は冬期間除雪の妨げとなるため設置が控えられてきました。
しかしこのランブルストリップスは除雪時の障害もなく設置(施工)コストも低いため現在北海道内でかなり普及し対面衝突事故の大幅な減少効果を生み出しています。
その結果、平成17年から交通事故死者数全国一という汚名を返上する結果となりました。
今年も昨年以上に交通事故者数が減少しており全国ワーストワンを免れる事がほぼ確実となっています。
このような簡易で低コストによる交通事故防止策が考案されることは社会的意義は大変大きいと思います。
ただ少々残念に思えたのは、北海道にある公共研究機関と共同研究したのが本州に籍を置く会社であった事です。
できれば北海道に籍を置く企業にも是非頑張っていただき、有用な技術開発がされる事を期待したいと思います。
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